北欧家具の価値

ここでとある北欧家具のヴィンテージについて紹介していきましょう。

ヴィンテージがヴィンテージたる所以の一つが、当時の材質が優れていた、ということにあります。

勿論北欧家具のヴィンテージにもそれが当てはまります。

ですが北欧家具のヴィンテージの場合で言えば、確かにそのヴィンテージが当時新しく作られたときの材料は、確かに天然木だったのですが、北欧家具の場合今の材料と比べてもそんなに違いが分かるわけでもありません。

北欧家具に詳しい人ならお分かりでしょうが、あるとき「ニールス・ロッド・アナセン」で作ったフィン・ユールの45番と呼ばれる北欧家具と、当時の「ニールス・ボッダー」で作ったものとを両方分解して、そして両者を見比べるという機会に恵まれた人がいました。

その結果後者の「ニールス・ボッダー」のほうは、当時材料に恵まれていなかったせいなのでしょうか、或いは単の手抜きだったのでしょうか、詳しい理由ははっきりしなかったものの、継ぎはぎだらけだったと聞きます。

実はその部分は、「ニールス・ボッダー」からの下請けに出されていた部品で、コントロールチェック、品質チェックが万全ではなかったようです。

品質管理の注意

北欧家具のヴィンテージを見る場合、単純に古いからと北欧家具のヴィンテージにひかれるのも、正直なところ疑問です。

今のほうがシステムがしっかりしていて品質管理も万全な多いため、この点に注意する必要が有ります。

勿論北欧家具のヴィンテージには当然北欧家具のヴィンテージのしかない魅力、味わいが有るのですが、こうした側面をもよく知っておくべきです。

また現在も北欧家具には有名なメーカーが幾つか有りますが、そうした北欧家具のメーカーの関係者達が口をそろえて言うことには、「昔の職人のほうが腕がいいというのは、一つの思い過ごしであって、実際には今の職人のほうが腕が良い」ということだそうです。

確かに昔の職人の腕のほうがいい、と言うことを頭ごなしに信用しないほうがいいのかも知れません。

考えてみれば歴史のある北欧家具の場合、職人達は何代にもわたって、昔からずっと同じことを繰り返してきているわけです。

それに今の道具のほうが昔のそれよりもずっと優れているはずですので、それで当然今の北欧家具製作の技術レベルのほうが、昔のそれより高いということでしょう。

ここでは北欧家具のヴィンテージについて触れてきました。

結局のところ北欧家具のヴィンテージと言っても、現在の北欧家具と比べて、必ずしも品質がいいわけではありませんし、また職人の腕がいいとも限りません。

先にヴィンテージのよさ、魅力について触れてきましたが、結局のところ北欧家具のヴィンテージが必ずしもその条件を満たしているとは言えないのです。