何故北欧家具が注目を集めるのか

最近人気の北欧家具について簡単に紹介しましたが、最近の日本では北欧家具に限らず、北欧の暮らしやデザイン等に、多くの人が関心を持つようになってきています。

北欧家具がその代表的な例です。

もっとも私達が北欧と聞いても、特に注目を浴びるような派手な話題性や要素もなく、むしろ見た目には質素な印象を受けます。

それでも先に記したように、現在の日本では、巷では密かに「北欧ブーム」が起こっています。

では何故このように北欧のインテリアやデザインが注目を集めているのでしょうか。

こういった北欧の国々の魅力、それは一体何なのでしょうか。

ここでこうした北欧家具の人気の背景としてあるものに対して探っていこうと思います。

北欧について考えてみる前に、皆さんもまずは自分の生活、そして身の回りについて考えてみてください。

今や日本ではあらゆるものが手に入る時代になっています。

現在の日本は非常に物の豊かな時代です。

例えば昔ならとても高価で、なかなか買えなかったものでも、現在は経済の発展や技術の進歩等により、昔とは比較にならないほど気軽に入手したり、或いは買えたりするような時代になりました。

家具に対する考え方

多くの商品も価格が下がり、私達にとっても簡単に手が届く時代になりました。

私達はそうした豊かな時代の有り難味を享受している、と言ってもいいのです。

ですがその一方でそうしたものが使えなくなったら、例えば直ちに買い替えればいい、飽きたから次の新しいものを買おう、と考えるケースが増えています。

はたまたまだ十分に使えるのに捨ててしまうことも少なく有りません。

要するにものを買ってすぐ捨ててしまう風潮になってしまっているのです。

現在の私達はこのように「ものを捨ててしまう」ということに何の抵抗もない感覚を、いつの間にか身につけてしまったのだと思います。

こうして見ると、私達のモノに対する所謂「愛着」は一体どこに行ってしまったのでしょうか。

かつては確かにあったこうした愛着が、現在では確実に薄くなってしまっていることを感じないではいられません。

それらは非常に便利で、私達の生活において大きく役に立っています。

世界屈指の経済大国で、技術大国でもある日本では尚更のことです。

私達はこうしたものの恩恵を大きく受けて生活しています。

ですが皆さんも考えてみてください。

しかし実際のところ、私達の周囲にあるこうした便利なものは、それらの機能を十分に使いこなすことなく、そうして短い寿命を終えるモノが大半です。

私達は実際にところ、それらを十分に使うことなく、捨ててしまっているのです。

では何故そういったことが起きるのでしょうか。

それらの便利なものには、実は「機能性」という物質的な価値しか存在しません、と言うと、多少言い過ぎかもしれません。

ですがそれらのものが持っている表面的な機能のみ使わされているのが私達の生活の現状でしょう。

言い換えれば私達の周囲にあるものの多くが、もともと備わっている機能が大変充実しているだけに、使う側の私達が工夫をしてそのものに接する、触れる機会が少なくなったからではないでしょうか。

もっと言い換えれば、私達があれこれ知恵を絞って、もっと上手に、もっと効果的に使おうとしなくなった、即ちそれらのものに愛情を注がなくなった、とも言えるのではないでしょうか。

更に言葉を変えて表現すれば、そこには私達の、物に対する「愛着」がないということです。

それ故多くのものは使われたら終わり、物によっては十分に使われること無く捨てられてしまっているのです。

現在は大量消費社会と言いますが、その本質はもしかしたらこんなところにあるのかもしれません。